数字の説明は難しい

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数字は具体的に伝えることができるので、便利な道具です。でも、数字は往々にして独り歩きしてしまいます。数字を扱う仕事をしているからこそ、実際にお会いして数字意外の微妙なニュアンスを伝えることを大切にしていきたいと思っています。

数字は便利

言葉で書くと曖昧な事でも、数字に置き換えるとはっきりとしたイメージが湧きます。

「今度のテストは悪かった」と本人が言っていても、それは主観であり、実際にはどのくらいできなかったのかがわかりません。

人によって悪いという基準が違うからです。

出来杉君ならば、80点でも悪いかもしれませんが、のび太くんならば、80点だととても良かったことになります。

話をしている両者の基準が同じであれば、問題はないのですが、出木杉君とのび太君のように基準が異なっていれば話は噛み合いません。

ここで、数字はとても有効です。

先の例では、「悪かった」を「80点」に置き換えると、客観的な事象としてとらえることができます。

説明の際は必ず数字を使います

当然なのですが、私たちもお客様に説明するときには、必ず数字を使います。

数字を使わないと

「今年は、利益がたくさんでましたね。昨年よりも税金がたくさんかかります。」となります。

事実としてはあっているのですが、

「そんなん、お前に言われんでもわかるわ!具体的な数字が知りたいねん!」となります。

数字のわな

数字は必須ですが、特有の怖さもあります。

数字だけが独り歩きをしてしまうことがあるからです。

「利益が1億円でました。なので、税金は3,500万円になります。」と説明したとします。

ところが、「税金 3,500万円」の部分だけが独り歩きしてしまうことが往々にしてあります。

税金を3,500万円も払わないといけないの!

そんなの高すぎる!

節税対策をしなきゃ!

という具合です。

1億円から3,500万円の税金を払っても6,500万円も残ります。

6,500万円もあれば、不自由なく生活できるのですが、そうは考えられないのが人間のようです。どうしても、取られる税金の金額に注意がいってしまいます。

伝え方は難しい

伝える際には、数字が独り歩きしないように最大限の注意を払います。

数字が相手に与える衝撃を考えながら、いろいろと想定をしてみます。

お話をしながらも、相手の反応をみながら説明を付け加えたり、省略してみたりと試行錯誤です。

インターネットが発達して、事実を伝えるだけならば、会わなくてもいいような世の中になってきました。

でも、私は、数字だけが意図しない方向に独り歩きしないように、大切なお話の時はなるべくお会いしお話をすることを大切にしていきたいなと思っています。

編集後記

午前中、GW明けの予定の準備をした後、子供の歯医者さんへ行ってきました。