まとまったお金が入ったとき、銀行口座は分散しておくほうがいい
一度に数千万円のお金が手に入る方は、結構いらっしゃいます。このお金を投資して大きくしたいと思う気持ちはよくわかりますが、金融機関の言われるままに投資をするのはオススメではありません。
まとまったお金が手に入ったとき
一度に、億単位のお金を手にする方は少ないと思いますが、数千万円のお金を手にする方は、結構いらっしゃいます。
退職金が入ったとき、相続で親や親類の遺産を受け取るなど、数千万円のお金が手に入る機会は、人生のうちに数回あったりします。
1千万円くらいまでなら、一つの銀行口座にまとめておいてもいいのですが、数千万円という金額になると、銀行口座を分散させる方がオススメです。
オススメしない理由
ペイオフもあるのですが、一番の理由は、銀行の優良顧客リストに入ってしまうからです。
優良顧客なら、待遇も良くなるし優遇金利とかもありそうだし、良いことじゃない?
と思われると思います。
いえいえ、優良顧客=投資信託や保険を買ってくれるお客さんということなのです。
退職特別プラン
よくあるのが、退職された方を対象にした特別プランと呼ばれるものです。
某大手都市銀行でも退職金特別プランといものがあります。
「定期預金利息に7%(税引き後約5.6%)の優遇利息を付けます。」
「でもその適用を受けるためには、退職金のうち半分は投資信託で運用してね」といものです。
要は、投資信託などの金融商品を買うことが条件となっています。
しかも、定期預金お預入れ期間は3か月です。その後は、店頭での金利にもどりますので、優遇が受けられるのは、1.75%(税引き後約1.4%)分だけです。
投資信託で損失が出れば、すぐに吹き飛んでしまうような金額です。
なぜ投資信託を売りたいのか
それは銀行に手数料が入るからです。
銀行は、投資信託や保険をなるべくたくさん売りたいというと思っています。
ましてや、銀行自身も、本業の貸し出しが厳しかったり、大規模なリストラを行ったと転換期にあります。てっとり早く儲けられる投資信託や保険の販売は、非常に魅力的な商売です。
顧客のニーズや投資経験を丁寧にヒアリングして、ニーズにあったものを提案してもらえればそうではないのかもしれません。
でも、このような提案が行われているケースは非常に少ないのではないかと思います。
相続の現場で目にすること
私がこう思うのは、相続の現場でいろんな方の資産状況を見ているからです。
被相続人(亡くなった方)が高齢の場合、かなりの割合で、投資信託などの商品を買っておられます。相続税の申告が必要なくらいだから、富裕層の方には違いはないのですが、儲かっている方はあまりいらっしゃいません。現状維持だと良い方で、どちらかといえば損を出して売るに売れないという状況の方が多い印象です。
内訳をみていると、頻繁に売り買いがされているものであったり、手数料が高いものが多かったり、リスクの高い為替に投資しているもがあったりと、90歳を超えた方が本当にわかって購入したとは思えないような内容です。
あくまでも想像ですが、営業マンにすすめられるがままに購入したのだなあという印象がぬぐえません。
投資初心者がしてはいけないこと
先日のブログにも書いたとおり、これからの時代、投資は避けて通れません。https://www.naowakayama.com/2019/05/28/toushi-ha-saketetoorenai/
それに少しまとまったお金が入ると、そのお金を守り育てたいと思うのも人情です。
だから銀行さんが投資信託などを勧める行為が、絶対に悪いというわけではありません。
それは、それで必要です。
でも、今まで投資商品に手を出したことがない人が、以下のような理由で、投資信託や保険を購入するのは危険です。
・大手だから安心だろう⇒大手でもきわどい商品を扱っていることもある(リーマンショックを思い出してください)
・よくわからないけど商品を購入する⇒わからなかったら勉強する。勉強してもわからないものは、大半の人がわかっていない危ない商品です。
・一度に500万円とか1,000万円などの単位で購入してしまう。⇒投資は少しずつがいいです。人間は、経験をしないとわからない生き物です。少額で経験しながら学んでいくしかありません。一度にたくさん投資をしてしまうと、取り返しがつかなくなります。
まとめ
まあ、偉そうにいろいろ書いてきましたが、投資に関しては、私自身も勉強中です。
勉強するだけではわからないことも多いし、実際に商品を買って失敗することもしばしばです(;^_^A
現に私の口座にもブラジルレアル建債権なるものがあります。
何を血迷ってこんなリスクの高い通貨の債券を購入したのか?不明です。
失敗が重ねながら、少しずつ上手になっていけばいいですよね?
編集後記
今日は、歯医者へ歯のお掃除に行ってきました。恥ずかしながら、歯が弱いので定期健診は欠かせません。